中村精密製品のギアケース換装

古い鉄道模型の中には動力機構に問題があり、スムーズに走らない車両があったりします。ここにご紹介する中村精密製の車両は、板材で出来たギアフレームをビスで組立てる構造になっていたのですが、組立調整が困難で、さらに塗装や車体への組み込みの際に分解が必要だったりと、何度も調整が必要な製品でした。特にPRR GG-1の場合は車輪真上のドライブシャフト部分の調整がほぼ不可能で、大きな騒音を発しながらゆっくりと走るのが精一杯で、のちにギアケースが改良されたものが発売されましたが、初期製品については残念な製品と言わざるを得ない状況でした。

ED53についても板材をビスで組み立てる構造は同じで、板厚が薄いことも相まって何度も調整を繰り返さなければならない製品でした。こちらものちに燕堂ブランドから再販されましたが、その時は動力装置が刷新され、走行がいくぶん改善されています。

どちらも古い製品のため、現在市販されている模型のような走行を実現させるためには、根本的な解決が必要になります。ご紹介する2台の模型はギアケース及び一部ギアを新製し、ギアの配置も変更してスムーズな走行を実現させました。お手持ちの車両のなかに、どうしても満足に走らないものや、走る事が出来なくなってしまった車両などがございましたら、一度ご相談ください。

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こちらの車両は珊瑚の2120形のジャンクを再生させたものになります。動輪と従輪が欠如したものに、車輪を追加しました。動輪のタイヤ部分は旧型電機のものを使い、輪芯とギアを新たに製作してあります。従輪はストックパーツを適宜使用し、模型として再生させたものになります。いずれの場合も調査や設計など、時間と手間がかかりますが、大切な鉄道模型を蘇らせるお手伝いができればと考えています。
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